一人の情熱が島民の夢を実現
熊本県宇土半島と天草上島をむすぶ天門、大矢野、中の、前島、松島の5橋を総称して天草五橋と呼んでいます。
大矢野島、永浦島、池島、前島の4つの島を駆け抜けるこのルートは1966(昭和41)年に完成し、近くの海は真珠養殖が盛んだったので天草パールライン(国道266号)と呼ばれているのです。
「天草に橋を」と最初に声をあげたのは、当時県議だった森慈秀さん。1936(昭和11)年のことで、当時は「夢物語だ」と誰からも相手にされませんでした。
その後、大矢野町長(現在の上天草市一となった森さんは無報酬で3期12年間町長を勤めながら「天草に橋を」の夢実現に奔走したのです。こうして有料道路として実現した天草五橋はモータリゼーションの波に乗り、償還期間(39年間)をわずか9年でクリアし無料開放されました。
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