日本橋梁建設協会
ホーム English Member サイトマップ お問い合せ
Google   
橋建協会紹介 活動情報 技術情報 一般者向け情報 リンク
橋の写真館
橋のデータ館
橋の壁紙
橋がつなぐみんなの未来
キッズコーナー


 HOME > 一般者向け情報 > 橋がつなぐみんなの未来

首都高速熊野町高架橋
東京都板橋区熊野町
もどる
昼夜問わずの素早い復旧工事

 首都高速5号池袋線2層式高架橋で、平成20(2008)年8月3日の朝発生したタンクローリー横転炎上による火災事故は衝撃的な事故でした。 ガソリンなどを満載したタンクローリーが横転・炎上し首都高のネットワーク機能が大きなダメージを受けたのです。
 この事故で首都高の渋滞率が約50%アップし、4号新宿線高井戸から6号三郷線三郷までの所要時間が通常60分前後から130分に。 周辺の一般道も激しい渋滞となり、乗継の迂回路や開通見込みなど、利用者からの問い合わせは約2万6千件にのぼり事故の影響の大きさ、深刻さをうかがわせました。
一日でも早い復旧を目指して工事が進む(9月23日)
 しかし、首都高の安心・安全を回復するための事故対応は素早く、まず専門家の調査を経て、損傷した橋桁、床版などの撤去、新しい橋桁架け替え工事など一連の膨大な工事に取り掛かりました。 この工事の大前提は工期短縮。一日、一時間でも早い復旧を目指し準備に入りました。 首都高の工期短縮工程に加え、施工各社も工期短縮の具体的な提案をしました。近隣住民の了解を得て夜間工事も行うことができ、  当初の開通予定の11月初旬を大幅に早め、10月14日に全面開通に漕ぎつけました。首都高は「施工各社の協力で工期を約一ヶ月短縮できた」としています。
 この事故による被害総額は約45億円。事故のもたらした直接・間接の影響は計り知れないほど深刻なものでした。 東京の経済、暮らしを支える首都高ネットワークは、1件の交通事故で機能麻痺寸前に追い込まれる危険と隣り合わせであることを痛感させられた事故でした。
事故直後は上層部を巻き込む火災にみまわれた(提供:毎日新聞社)
 


ページトップへ


当サイトで使用している画像や文章などは、全てに著作権があります。