海を超えた「人と人の架け橋」
高度経済成長の時代に全国各地で歩道橋が設置されました。しかしライフスタイルや道路事情の変化などに伴い、
大阪府ではいくつかの歩道橋の撤去を決定し、その有効活用を検討していました。
そうした中、2006(平成18)年に発生したジャワ島中部地震の復興援助で大阪府の職員が派遣されたことがきっかけで、
「10年前の土石流で流されたチョデ川に架かる橋を再建してほしい」という要望がジョグジャカルタ市の住民から寄せられ、
守口市の佐太東歩道橋がインドネシアのジャワ島に移設されることになったのです。
撤去は大阪府の負担で2006年の11月に実施。ジャワ島までの運送費、建設費用は府が組織した「人と人の架け橋」が集めた企業や個人からの
協賛金で賄いました。
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撤去前の「佐太東歩道橋」 |
そして、ジャワ島に向け日本を出発したのが翌2007年の12月。約一ヶ月の船旅を終えてインドネシアに到着し、あらかじめ建設されていた
基礎の上におよそ二週間の架設作業の後、晴れてチョデ川に「歩道橋」が架かったのです。
この橋により、住民は病院や学校に通いやすくなりました。これを機に日本とインドネシア両国の中学生同士の交流も深まっているということです。
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歩行者・バイク専用の橋として蘇ったフレンドリーブリッジ |
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