道の駅「にしあいず」から約20km
そのレトロな外観から、鉄道ファンばかりでなく全国的にも人気の高い観光スポットになっている上路式トラス橋。非電化区間のため展望を妨げる架線柱のない絶好の撮影場所として、SL「ばんえつ物語号」走行時にはたくさんの「撮り鉄」が詰めかけます。
川のせせらぎをバックに走る列車走行音は、「うつくしまの音30景」に選定され、ライトアップされる期間もあります。
橋脚の花崗(かこう)岩は主に、蕎麦の里としても知られる旧山都町宮内地区から砕石されましたが、工事は難航を極め、完成時には工事関係者ばかりでなく地元民も感激の涙を流したと記録されています。
中央のトラス部分はアメリカン・ブリッジ製の200フィート(62・408m)の標準ボルチモアトラスで、明治から大正初めごろまでは長大橋として盛んに使われましたが、その後の架け替えなどで、現在では本橋を含め秩父鉄道の浦山川橋梁・安谷川橋梁など4橋にしか残されていないとても珍しい形式です。
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磐越西線喜多方・山都間の阿賀野川水系一ノ戸川に架かる16支間、全長445m、高さ24mの鉄橋。愛称「山都の鉄橋」。1908(明治41)年に架橋されました。(橋年齢102歳)
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