道の駅「みき」から約34q
人気の高い水辺の観光スポットであり、特に、釣りファンにはブラックバス釣りのメッカとして知られる千丈寺湖。末吉橋は、湖中心のくびれた部分をまたいでいる美しいアーチ橋です。
千丈寺湖は、同県施工の青野ダム(貯水量約1万5千トン)建設により1984(昭和59)年に完成した人造湖。周辺には1980年代から約10年がかりで兵庫県と旧住宅・都市整備公団の開発した総面積1200uの北摂三田ニュータウンがあり、これに伴う周辺及び下流域の水害防止、水需要急増対策として設けられました。
末吉橋も、このダム建設で沈んだ県道の付け替えにより同時に生まれたものです。湖畔にはテニスコートなどの運動公園、多自然型魚道公園、ダム記念博物館など多様な環境整備が施されているので、末吉橋のデザインも環境との調和が優先されました。
しかし、最近はごみ散乱などが問題になり、三田市では、末吉橋を境に自然を利用するゾーンと保全するゾーンに分け、各施設を解放しながらも環境保全に力を入れています。

1984(昭和59)年に完成した、橋長99mのニールセン・ローゼ橋。アーチ部材と補剛桁の間にケーブルを網目状に張ることで、全体の重量を軽くすることができ、たわみ、振動の面で有利になる構造を持っています。
|