「開断面箱桁橋のコンセプトと設計例H18」発刊のお知らせ
日本橋梁建設協会では、鋼橋工事のコスト縮減をめざし、少数I桁橋、開断面箱桁橋、細幅箱桁橋、合理化トラス橋、複合ラーメン橋などの新しい合理化橋梁を提案しています。これらの合理化橋梁形式は各機関で採用されており、その実績も少数I桁橋を筆頭に年々増加して、2005年2月末現在では、721橋となっています。新しい合理化橋梁は、PC床版や合成床版等の大支間高耐久性床版を用いることで合理化を図っています。開断面箱桁橋も同様で、コンクリート床版を主桁上フランジと兼用させて合成桁とすることで、部材数を削減した箱桁の合理化形式です。この形式は景観性も優れることから都市内の高速道路を中心に建設が増えています。
開断面箱桁橋の設計施工にあたっては、これまで採用された各機関で施工方法を含む技術的検討が行われ、各種基準や設計要領も整えられていますが、設計時にその解釈や構造設計での判断が分かれることもあり、結果として、その合理性を損なう場合も考えられます。
本冊子は、開断面箱桁橋を設計するにあたり、実務設計者の具体的な判断の一助となり、理論的背景を知る手助けとなることを目的として編集しています。
本書の概要
合理化構造の一形式である開断面箱桁橋の基本的な設計の考え方と設計計算例および設計図面を掲載しています。開断面箱桁橋は、腹板間隔を広げ1箱桁化し、上フランジ部材をI桁と同様な構成とし、合成床版(またはPC床版)と合成させることで閉断面を形成する橋梁で、上フランジ構造の簡素化、および床組構造を大幅に省略することで合理化を図っています。
A4版92頁(本文)定価1,500円(消費税込み)
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