1、長大橋の合理的な構造形式 |
|
|
Q |
面材架設時の最大重量は? |
A |
最大部材長14m、最大部材重量25t弱、平均部材重量13t強。 |
|
|
Q |
H型鋼の欠陥は塗装前の段階でわかるのか?対処はどのようにしたのか? |
A |
欠陥は塗装前でも判るが、塗装後だとさらに明確。表面をグラインダー処理で対処。 |
|
|
Q |
H鋼について入荷の際にミルメーカーにどの程度の厳しさで公差を要求したのか? |
A |
客先積算時は普通H鋼で積算されていたが、ミルには橋梁用H鋼のさらに2分の1の公差で依頼した。
またロールの出来た順番に架設し誤差を最小にした。 |
|
|
Q |
経済比較で従来の10%減、38万円/uとあったが、PCと比べるとどの程度なのか? |
A |
当初計画されていた計画段階(施工前・設計変更前)のPC橋と比べて15%程度高くなっている。 |
|
|
Q |
PC床版で横方向の拘束が高いのではと懸念するが、その対策は? |
A |
事前に床版、主構を含めて骨組み解析やFEM解析を行い、対傾構による拘束度が高い箇所においてもプレストレスの損失が2〜3%程度と非常に小さく、所定のプレストレスが入ることを確認している。 |
|
|
|
|
2、CFT部材を使用した長大橋の架設技術報告 |
|
|
Q |
コンクリートの充填確認、打音検査について詳細な話を聞かせて欲しい。 |
A |
施工時に打音検査員を配置し、充填の進行に伴い検査を行いながら施工を行った。
また、硬化後も同様に確認を行った |
|
|
Q |
コンクリートの収縮による鋼管との離反は起こらなかったのか? |
A |
数ミリ程度の隙間が生じている可能性はあるが、断面欠損の点からも強度上問題は無い程度である。 |
|
|
Q |
電気高圧線鉄塔のように単部材ごとに充填を行い、単部材で充填検査確認をしてから部材を架設する方法が一般的と思っていたが、そのような方法はとれなかったのか? |
A |
単部材事前充填によるによる架設は、部材の形状が小さい場合や、比較的架設作業範囲の小さなヤードでの施工には適するが、今回のような部材・施工方法からすると適さない。
クレーン等の能力を考えても今回のケースでは難しい。
設備が非常に大きくなり、経済性から考えても不利になる。 |
|
|
Q |
CFT部材を使用した理由とその効果を聞きたい? |
A |
経済性と耐力の向上が目的、達成できた。通常の鋼構造に対して、今回のアーチ弦材では、約20%の鋼重を減らすことができた。 |
|
|
|
|
3、保全工事の施工事例 |
|
|
Q |
ガセット方式は非常に大変と思うが、この工法を橋建として確立したと考えてよいか? |
A |
その都度その都度最適な方法を考えているということで本工法も提案した次第。 |
|
|
Q |
支承に寿命があるのであれば、それを考慮して設計を行うべきだと考えるがどうか? |
A |
その通り。作りっぱなしでは駄目で、LCC、メンテを含めて設計する必要がある。 |
|
|
Q |
現場の施工試験において本当のモディファイをしていない確認が多いのではないか? |
A |
確かにそのような例が多かった。意味のある試験でなくてはいけないと認識している。 |
|
|
Q |
4つの事例の選定基準はどう考えたらよいのか?コストが安いのがベストか? |
A |
基本的には鋼材部材の追加で対応する(1.2.3)を優先させて、それで駄目ならコンクリートでの対応(4)という考え方になろう。
横桁でのジャッキアップ(3)は反力の制約がある場合が多い |
|
|
|
|
4、海外工事報告 |
|
|
Q |
Escrow Documentは契約根拠になり得るのか?カルキネスでは開けたのか? |
A |
Escrow Documentはあくまでも紛争用の根拠。契約書条件にはあくまでもスペックで記載される。また、今回は結局開けられることはなかった。 |
|
|
Q |
カルキネスにおいてVEが採用された例はあったか? |
A |
今回はVEの採用はなかったが、特記契約書にはCost Reduction Incentive Proposal という表現で、VEに対する考え方(利益の配分方法等)が明記されている。 |
|
|
Q |
溶接が80%以上100%未満とあったが、その理由は?米では鋼床版のUリブ溶接部の疲労破壊は問題になってないのか? |
A |
それは米でも問題になっている。80%はスペックの要求。コンサルの設計レベルの検討でいろいろな検討の結果からそうなったと聞いている。 |
|
|
Q |
溶接の精度はどうやって保証したのか? |
A |
溶け込みは100%UTで確認した。また、溶接にあたっては毎朝試験片を使って溶接施工試験を行い、クリアーしてからその溶接条件で本溶接作業に入った。 |
|
|
Q |
契約はユニットプライス方式(BQ方式)で行ったのか?その場合VEが認められればBQを再度やり直すことになるのか? |
A |
今回は、客先→元請はユニットプライスだったが、元請GC→下請はランプサム方式だったためBQに関するVE詳細については不明。 |
|
|
以上 |