日本橋梁建設協会では、支承部補修・補強工事施工の手引きを刊行(平成9年5月)し、第1回改訂を平成11年9月におこないました。しかしながら前回改訂時から7年を経過しているため、見直しをおこなうことといたしました。
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1.改訂の背景・経緯
我が国における道路橋は65万橋あるといわれています。これらの道路橋のほとんど全てに支承が用いられています。橋梁ストックの増大とともに、鋼橋の老朽化はさけられない現実です。今後、これらの橋梁の供用を継続してゆくためには保全工事が必要であり、なかでも機能不全に陥っている支承部の機能回復を図ることが重要です。そのうえ耐震性、交通量の増大、車輌荷重の増加に対応できる性能・機能の向上も求められています。このような情勢から橋梁リニューアルにともない、支承の補修・補強工事、取替え工事がますます増加すると予想されます。
一方、道路橋支承便覧(平成16年4月)、道路橋示方書鋼橋編、同耐震設計編(平成14年3月)が改訂され、施工方法等における進歩・改良もあるため、今回あらためて、見直しをおこない、最新の所見を反映いたしました。
2.主な改訂内容
1)支承部補修・補強工事の事例を整理し、平成6年以降の最新事例を追加しました。
追加事例については事例写真をカラーとし、理解しやすくしました。
2)最近の施工法を反映し、施工要領の条文を見直し、解説図等を追加しました。
3)施工の手引きとして必要最小限の記述とし、ハンディなものにしました。
本マニュアルを支承補修・補強工事で活用され、役だてていただけることを期待しております。