長年にわたり、鋼橋に関連する業務に従事し、わが国の鋼橋技術の進歩および鋼橋業界の発展に貢献した方を表彰する『伊藤 學 賞』(平成20年度)を平成20年5月より橋建協ホームページ等で公募しておりましたが、(社)日本橋梁建設協会 表彰委員会にて審議を行った結果、今年度の受賞者は佐々木道夫氏(新日本技研(株))に決定いたしました。10月15日に「銀座ブロッサム中央会館」で開催された「平成20年度橋梁技術発表会」の「伊藤 學賞表彰式」において川田忠樹会長より表彰されました。受賞者の略歴および業績を紹介いたします。
![](files/081021_1.jpg) |
![](files/081021_2.jpg) |
伊藤學賞を受賞した佐々木道夫氏
|
伊藤 學賞 授賞式
|
略歴
受賞者 : 佐々木 道夫 氏
現 職 : 新日本技研株式会社 会長
略 歴 :
1953. 3 東京大学 工学部(旧制)土木工学科 卒業
1953. 4 汽車製造株式会社技術部 入社
1960.11 日本設計測量株式会社 技術部長
1965. 6 株式会社橋梁設計事務所 設立 専務
1969. 7 新日本技研株式会社 設立 代表取締役
1994. 5 土木学会田中賞研究業績部門 受賞
1997. 7 新日本技研株式会社 会長
現在に至る
業績
約半世紀に亘り、わが国で初めての多数の鋼橋技術の開発・計画・実施を推進するとともに、学会、発注者、協会等における委員会諸活動を通じて、鋼橋の設計・施工の基準類の整備に尽力し、わが国の鋼橋の発展を牽引しつつ、若手橋梁エンジニアの育成に邁進してきた。
〇わが国初の業績
・世界初の二重合成連続箱桁(建設省・新京橋)
・各種新形式斜張橋:多索式(永歳橋、弥栄大橋)、近代的モノケーブル(水郷大橋)、曲線(かつしかハープ橋)、2層式(横浜ベイブリッジ)等
・吊橋サドル部構造実験検討、吊橋ケーブル防食検討 等々
〇各種委員会活動
・日本道路協会 橋梁委員会(1979〜1991)
・土木学会 論文集編集委員会、田中賞選考委員会、鋼構造委員会 等
・土木学会田中賞研究業績部門 受賞
・事故調査委員会:旧六郷橋、広島新交通システム 等々
〇その他活動
・教育:建設大学校、横浜国立大学、武蔵工業大学の講師を歴任
・鋼橋における鉄筋コンクリート床版の構造力学的挙動に関する考察(東京大学工学博士:学位論文 1975)
・著作:鋼橋に関連する論文・著書多数
|