新しい「勝瀬橋」は、神奈川県の相模湖南岸(中央自動車道相模湖IC付近) の相模原市藤野町吉野地区と日連地区を結び、現在整備中のさがみ縦貫道路(首都圏中央連絡自動車道) の城山ICにアクセスする「津久井広域道路」の一部として位置付けられています。
旧「勝瀬橋」は幅員が4mと狭く、車両のすれ違いや歩行者の安全な通行が困難であり、荷重も13tに制限されていたため、安全性の向上と相模湖による地域分断の解消を目的として架け替えられました。ところで、旧「勝瀬橋」は昭和1 9 年に建造された木造補剛吊橋のコンクリート製主塔、橋台、およびアンカーブロックを補強、再利用して昭和3 4 年に架設された、国内最初の斜張橋としても知られています。そのため、旧橋のイメージを踏襲し、相模湖の美しい自然景観との調和をコンセプトとした、スケールバランスに配慮した景観設計が行われています。
側径間の架設方法はトラッククレーン、仮桟橋を利用したクローラークレーンによるベントエ法ですが、中央径間には斜張橋では珍しいケーブルクレーンによる張出し架設工法が採用されました。
平成18年11月の新しい「勝瀬橋」の開通により、歩行者の安全や円滑な道路交通の確保が図られ、周辺地域の発展への貢献が期待されています。
橋梁名 |
勝瀬橋 |
発注者 |
神奈川県 |
形 式 |
2径間連続斜張橋 |
橋 長 |
270m |
幅 員 |
12.5m |
鋼 重 |
約3,445t |
所在地 |
神奈川県相模原市藤野町吉野〜日連地内 |
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