筑後川橋梁は、経済発展並びに生活圏の拡大や地域振興を図る目的で整備中の博多から鹿児島まで約260kmを所要時間約1時間20分で結ぶ九州新幹線の一部として建設されました。中でも博多〜新八代間で最大の橋梁です。
本橋は橋長411mで福岡県と佐賀県との県境である筑後川を渡る橋梁で3径間連続合成桁2連からなり、スラブ軌道直結式で錆安定化処理を施した耐候性鋼材を採用しました。架設は渇水期において河川内に仮桟橋・作業構台を設置し、その上から180t吊クローラクレーンによるベントエ法にて架設を行い、床版・地覆・路盤コンクリート等の施工は河川敷からのポンプ圧送による打設を行いました。架橋地点周辺の久留米市田主丸町は昭和32年に初めて巨峰を入植した発祥の地として知られシーズンには多くの人が葡萄狩に訪れます。
九州新幹線は九州を縦断する安全で省エネルギーの交通機関として一日も早い開業が待たれます。
橋梁名 |
筑後川橋梁 |
発注者 |
独立行政法人 鉄道建設運輸施設整備支援機構 |
形 式 |
3径間連続合成桁(箱桁)2連 |
橋 長 |
411m |
幅 員 |
11.2〜11.3m |
鋼 重 |
約2,000t |
所在地 |
佐賀県鳥栖市下野町地内〜福岡県久留米市京町地内 |
|
|